2019年インクルーシブデザイン・アイデアソン

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インクルーシブデザインの考え方で最も大切なことは、障害者や高齢者、子どもなど、これまでデザインのメインターゲットから除外されてきた人々を、積極的にデザインプロセスの上流工程に巻き込んで、共に考えることにより、多様な人に向き合ったモノ・サービス・環境づくりをめざすことです。

このアイデアソンでは、観察型&気づき(デザイン思考)のユーザー参加型ワークショップとして、多様なユーザーと行動を共にし、コミュニケーションしながらグループワークでアイデアを検討・展開することにより、デザイナーやユーザーだけでは気づけなかった課題を発見し、デザイン提案につなげていきます。

<開催概要>

名 称:2019年インクルーシブデザイン・アイデアソン
実施日:2019年8月30日(金)・31日(土)・9月21日(土)
会 場:芝浦工業大学芝浦キャンパス(田町)
参加者:38名 企業:19名(13社)
       学生: 9名
        ユーザー:5名(+ヘルパー1名 )
       運営サポーター:5名 参加者:38名 企業:19名(13社)
       学生: 9名
        ユーザー:5名(+ヘルパー1名 )
       運営サポーター:5名

アイデアソンワークショップ監修

橋田規子教授の画像

橋田規子教授

芝浦工業大学 デザイン工学部  デザイン工学科 プロダクトデザイン領域
NORIKO HASHIDA DESIGN
キッズデザイン賞審査委員
グッドデザイン賞審査委員

ワークショップデザイン ファシリテーション(インクルーシブデザインプロセス)

藤木 武史

インクルーシブデザインネットワーク理事
コクヨ株式会社
ステーショナリー事業部デザインセンター
シニアデザイナー

全体プロデュース ファシリテーション(チームビルディング)

木暮 毅夫

インクルーシブデザインネットワーク副理事長
富士ゼロックス株式会社
もの作り本部 生産企画管理部
シニアマネージャー

■ Day 1  

8月30日(金曜日) 座学&ワークショップ

ねらい:チームビルド&観察に慣れる

初日は全体でのインクルーシブデザインプロセスの座学に続き、午後からは5つのチームに分かれ、グループワークでユーザー観察と気づきからの課題発見、デザイン提案につなげるワークショップ。

開会

橋田先生(監修)ごあいさつ

ロビーチェアのユーザーとの共同開発の事例を通してインクルーシブデザインプロセスについて考える

5チームに分かれて自己紹介からメンバーの共通点を見つけるディスカッション

インクルーシブデザインプロセスに重要なチームビルディングについて学ぶ

午後はチームで昼食をとった後、ユーザー観察のトレーニングとして、お弁当を食べるビデオからの気づきを共有し、課題発見につなげるワークショップ

気づきメモの共有と重要イシューのグルーピング

テーマの絞り込みから発表準備へ

各チームによる発表&意見交換
監修の橋田先生、藤木ファシリテーターからのアドバイスも

翌日、ユーザーとして参加する塩越陽翔(しおこし ひな)さん(聴覚障害)から、インクルーシブデザインプロセスにおいて、グループワークの進め方やユーザーとのコミュニケーションでの注意点などについて説明とお願い。

■ Day 2

8月31日(土曜日)  ユーザー参加フィールドリサーチ&アイデアソン

ねらい:観察&気づきのデザインを実践する

2日目は5名のユーザーが各チームに加わり、フィールドワークをもとにしたアイデアソンワークショップ。

参加いただいた5名のユーザー紹介に続いて、5チームに分かれてコミュニケーションを深め、フィールドリサーチの行き先や内容についてディスカッション。ユーザー理解をより深めるため、ヘルパーの方にもメンバーに加わっていただいた。

各チームでユーザーとコミュニケーション

フィールドリサーチ

今回は来年開催のオリンピック・パラリンピックに関連する場所を中心に、ユーザーが行ってみたいところやチームの問題意識などから行先を決めて、約4時間、昼食をはさんで行動をともにした。

気づきの共有

各チームのフィールドリサーチやユーザーとのコミュニケーションでの気づきを共有し、デザイン提案の方向性を絞り込んでいく。   

アイデアソン(発散)

出てきたアイデアを具体的なデザイン案に展開したり、新たな可能性を探るなど、アイデアをさらに深めたり広げたりして、実現に向け検討を進める。   

中間報告、意見交換

各チームから具体的なデザイン提案に向けて、デザインの方向性やコンセプトを報告。全体でのQ&A、ユーザの感想や評価、監修の橋田先生、ファシリテーターのアドバイスなど、活発な意見交換が行われた。

最終日に向けてインクルーシブデザインのプロセスやグループワークの進め方などを確認。  

インクルーシブデザインネットワークの顧問・関根先生からも、最終日に向けて、期待と激励のコメントをいただきました。  

2日目終了後から最終日前日までの約3週間は、各チームごとにミーティングやSNSなどを活用し、コミュニケーションを取り合い、アイデアのブラッシュアップ、プレゼンテーション準備などを進めた。

■ Day 3

9月21日(土曜日)  デザイン提案&意見交換

ねらい:観察&気づきのデザインを実践する

3日目は各チームからのデザイン提案をプレゼンテーションを行い、全体での共有と意見交換と、監修の橋田先生による総評とまとめ。

デザイン提案のブラッシュアップや具体的なモック作成、プレゼンテーションの準備を進める。

プレゼンテーションと意見交換

各チームからのデザイン提案。プレゼンテーション方法もいろいろと工夫され、ユーザーのコメントや参加者からも活発な意見交換が行われた。

各チームの提案【参加ユーザー】

Aチーム:車いすと楽しく並んで歩くためのアフターパーツ 【車いす】
Bチーム:声が見えるサイネージバンド 【聴覚】
Cチーム:フェスを楽しむコミュニケーションツール 【視覚(白状)】
Dチーム:人工芝で伝える街中の思いやりスペース 【視覚(盲導犬)】
Eチーム:一緒に楽しめるレストラン 空間~ファニチャ~メニュー 【車いす】

※ アイデアソンで生まれたアイデアの権利は特定非営利活動法人インクルーシブデザインネットワークが保有します。

総評とQ&A、まとめ

各チームからのデザイン提案に対し、監修の橋田先生から総評とインクルーシブデザインのプロセス全体に対するQ&A、まとめが行われた。

ゲストコメント

参加メンバーの企業から出席いただいたの皆さんからもコメントをいただきました。

最後に参加メンバー、スタッフ全員で記念撮影。
おつかれ様でした。