インクルーシブデザインネットワークは、NPO法人アイ・コラボレーション神戸と共催で、「わたし達の未来をつくるアイデアソン・ハッカソン~世の中を変える商品開発【視覚障害を持つ方編】~」を2019年10月19日、10月27日、東京・永田町のYahoo!Lodgeにて開催しました。
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「わたし達の未来をつくるアイデアソン・ハッカソン」東京を共催します
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「わたし達の未来をつくるアイデアソン・ハッカソン」東京
本編では、10月27日に開催されたハッカソンをご紹介します。
視覚障害の方9名に加え、15名の方が参加、計24人でのハッカソンとなりました。
まず、アイデアソンで出た、実現したいアイデアを共有。参加者の皆さんには取り組みたいアイデアのあるテーブルについていただきました。参加者の半数が入れ替わりでしたが、みなさまの意欲は高く、ハッカソンへの導入はスムースで、司会の村岡さんの「ハッカソンスタート!」の掛け声とともに、とともにすぐ、活発な議論が始まりました。
事務局からはWeWalkやOrCamなどの製品実物が提供されました。皆それらを試したり、持ち込んだデバイスなどを組み合わせたりしながら、プロトタイプを組み立てています。
15時からは、各チームのプレゼンテーション。「自分のスマホでメニューをオーダーできるアプリ」「カラオケの歌詞をよいタイミングで読み上げるソフト」「自動販売機の場所と商品を通知し購入できるサービス」「前方の障害物を検知し知らせ、看板の情報を読み上げるデバイス」といった、視覚障害者ニーズと現実的な技術を結びつけたプロトタイプやコンセプトが発表されました。「メニューの読み上げデータを簡単に作成できるツール」「視覚障害者が健常者とサービスを共同開発できるプラットフォーム」など、アイデアソンのアイデアを具体化する中で、さらに発展したものもあり、充実した議論だったことが伺えます。
審査員からは、「さらにこうすればいいのでは」「こういった人たちにも便利」といった展開アイデアが積極的に提示されたほか、「IT事業者に提案するとよい」「現在の事業者に提案できる」などビジネスの具体化に向けたアドバイスもいただけました。また、前視覚障害リハビリテーション協会会長の吉野由美子さんからは、「かなり積極的にやってきたつもりだったが、まだまだ諦めていたことが多かったことに気付かされた」とおっしゃっていただきました。今回の開催が、当事者にとっても、またインクルーシブな社会づくりにとっても有意義であれば幸いです。
今後は、それぞれのプロトタイプをもとに、事業化、商品化、また事業者への提案アプローチなどに進むもようです。具体的になりましたら、本ホームページでもお知らせしたいと思います。
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Masahiro NISHIKAWA, Kunio TSUTATANI, Takeshi FUJIKI, Junichi MORI