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インクルーシブデザイン・アイデアソン
team expo 2025の挑もう未来に共に創ろうチャレンジのロゴ画像です。
私たちは大阪・関西万博TEAM EXPO2025プログラムに参加しています。

インクルーシブデザインアイデアソンのご紹介

インクルーシブデザインネットワークでは、若い企業デザイナーや学生の皆様を対象に、普段接する機会の少ない障害者との協働経験や対話を通して、ダイバーシティや共生の意味を実感し、ユーザーセンタードの考え方でものづくりを行うアイデアソンを開催して います。

インクルーシブデザインとは

インクルーシブデザインとは、⾼齢者や障がい者・外国⼈など、従来の製品やサービスの対象から排除されてきた⼈々を、デザインの上流から巻き込んでいく⼿法です。

なぜインクルーシブデザインアイデアソンは有効か

人のダイバーシティは、いまや世界の経営の前提です。企業デザイナーには、異文化理解とダイバーシティに向けたデザインが前提となっています。

アイデアソンでは、デザインワークでの異文化交流を通して、ひとりひとりのユーザーと向き合うユーザーセンタードデザインをふりかえり、デザイナーのニーズへのアクセス力価値の創出力を高めます。

異文化の人たちを、協働を通して理解する

インクルーシブデザインアイデアソンでは、異なる身体条件や文化のために、社会生活などで障害を経験している人たちをリードユーザーに迎え、デザインワークを行います。デザイナーには、異なる生活経験や文化を持つ者同士での、前提を排した注意深い観察や、真摯な対話が必要になります。

異文化の視点から環境を見直し、新たな価値を生む

異なる文化を持つリードユーザーの生活や行動は、一般の企業デザイナーたちには新しい刺激です。障害回避のための行動もまた、人の身体や精神のオールタナティブな用い方であり、新たなツールやサービスの創出にむけたヒント、チャンスであります。

障害者を例に : 見えにくい、言いにくいニーズを、観察や対話を通して発見する

障害者にむけたデザインというと、サービスやプロダクトにアクセスできない部分が見つかったら、アクセスを確保するための手段を付加する、という方法に焦点が当たりがちです。

しかし、本当に困っていることが簡単に明らかになることは多くありません。

障害者には遠慮がちな方も多く、本当に困っているときでも、身内にお願いするなどして解決してしまう、または、最初から諦めてしまう場合も多く、そうした場合には、「できない」ということが見えてきません。

また、そもそも、障害者には、生活空間は全く違うありかたで見えています。障害者と視点を共有し、その視点を会得すると、別の見え方、別の手がかりや操作性などが見えてきます。それは一見些細で微妙で、本人にとっては当たり前のことなので、意識的にことばに出されることはありません。

本当に困っていることを引き出すためには、彼らに寄り添い、彼らの目線でことがらを見、対話を通してニーズを見出すということが必要になります。

インクルーシブデザインアイデアソンの特長

1.商品・サービスの開発に関わる全プロセスを3日間に濃縮

アイデアソンでは、課題発見~コンセプト作成~商品化検討~プロトタイピング~プレゼンテーションまで、課題の発見から社会への価値提供に至るすべてのプロセスを、3日間に濃縮して、コンパクトに実施します。

2.経験豊かなデザインエキスパートが懇切丁寧に指導

ファシリテータは、日本のユニバーサルデザインの黎明期から、インクルーシブデザインの開発と現場適用を継続してきたデザインエキスパートです。これまでB2B、B2C商品でデザインやプロダクト開発を主導し、グッドデザイン賞をはじめ数多くのアワードを受賞しています。

ファシリテータは、全体の進行を行うほか、各チームのワークに参加し、障害者の課題発見の糸口、アイデア発見からコンセプト化の具体的な進め方、商品化のための考え方の提示など、これまでのさまざまな活動から得たノウハウを惜しみなく提供し、商品化プレゼンテーションまで丁寧に指導します。

ファシリテーターの紹介

コクヨ株式会社 ステーショナリー事業本部 2002年スタートのコクヨデザインアワードにてプロデュースを担当し、グッドデザイン賞を受賞
神戸芸術工科大学 非常勤講師
2020年1月 藤木デザイン事務所を設立
インクルーシブデザインネットワーク理事

3.理解とデザイナー協働経験のあるリードユーザーが参加

各チームには、アイデアソンの趣旨に賛同いただいている、多様なリードユーザーの方たちに参加いただいています。価値創出やチーム活動に積極的で、デザイナーとのフィールドワークにも慣れており、議論に参加し、これまでも新しい価値の創出に貢献してこられました。

4.業種を超えた共創、コネクション形成

課題発見や企画において、自業種と異なる業種からの観点などを経験できるよう、チームには複数業界の会社のデザイナーが参加します。それぞれの企業のもつ視点やノウハウを掛け合わせることにより、新たな発想や価値が生まれ、チームワークの醍醐味を味わえます。こうした協働体験からはデザイナー同士のコネクションも生まれてきました。

これまで参加された企業は、下記をご覧ください(>参加企業一覧へ)

参加デザイナーは、デザインのすべてのフェーズにわたって、インクルーシブな観点の活用と、他企業デザイナーの視点での発想や考え方を一通り経験することができます。

アイデアソンのプロセスと実施内容

1.フィールドワーク・・・障害者とともに街へ出て、解決すべき課題を見つける

ポイント 観察 何気ない所作を

障害者を混じえたチームが、街に出て様々な経験をします。バスや電車に乗る、スーパーやお店で買物をする、レストランを見つけ、一緒に食事をする。障害者とともに街を経験するなかで、さりげない行動をするのにも、街のとらえ方、感じ方、判断の仕方、行動の仕方など、とおりいっぺんの障害者支援の理解では気付かない、さまざまな気づきを得ることができます。

2.コンセプトメーク・・・解決の方向性を定める

ポイント 対話 考える前に一緒に

見てきたこと、聞いてきたことをどうとらえるか、障害者メンバーとともにしっかり話し合います。見たことのない動作をしたが、どういう意味なのか?あの時、どう思ったのか?対話を通して行動や判断の意味を理解し、発想に結びつけます。

また、新しい価値を生み出すために、ハッピーな課題解決を目指します。困り事をなくすまでの解決では、障害者の生活を自分たちの生活に引き寄せるだけで、ユーザーとの共創からプラスアルファを生み出す、という目的を達成できません。

アイデアソンでは、問題を⼀緒に発⾒しながら、解決⽅法を共に検証し皆がHAPPYな⽣活を送れるためのデザインを⾏っていきます。

3.商品化検討とプロトタイピング・・・

ポイント 発想 手を動かしながら考える

どのようなプロトタイプなら、共有した課題を解決し、わかるようにプレゼンテーションできそうか、限られた時間と資源で、障害者もデザイナーも知恵を絞ります。

4.プレゼンテーション・・・障害者とともにわかりやすく、ビジネスとしてアピール

ポイント 発表

プロトタイプで検証した内容を下に、全員の前でプレゼンテーションを行います。プレゼンテーションにおいても、障害者メンバーにも役割をもち、チームの一員としてアピールすることを求めます。

ただ課題を発見し解決した、ということだけでは、新たな価値を創造した、とは言えません。世に出て市場で流通するイメージが確認できるよう、プレゼンテーションでは、以下の3つのリアリティーを求めます。

プロダクトリアリティー  / 商品としての実現性や世に出す存在意義はあるか?

カスタマーリアリティー  / リードユーザー以外のカスタマーにも活⽤出来るか?

マーケットリアリティー  / そのデザイン提案は市場性や成⻑性はあるか?

アイデアソンのコンセプト (アイデアソン2023終了宣言から)

私たちは、障害を持つ人、高齢者、外国人など特定の人のためではなく、全ての人が豊かで幸福な生活を送るため、 創造行為の最初の段階から、協力し、団結し、 助け合いながら、より多様性のあるものづくりを、環境配慮も行いながら実行していきます。その行為すべてが、オールインクルーシブな活動であり、私たちの世界へ発信する未来の創造につながること。と、ここに宣言いたします。

参加企業のコメント(推薦のことば)アイデアソン2023発表会より

トヨタ自動車株式会社 ビジョンデザイン部 部長 中島 孝之 様

今回初対面で、この3日間デザインをするということで、普段の慣れているチームとは違うし、今までのアプローチと全然違ったと思います。そういうチームワークの中で、一緒に気付きを得るとか、本当に3日しかない切迫した状況でのライブ感、そうした中で初めて会って、ワンチームになったっていう「ご縁」ですね。これは是非忘れないでほしいです。

アイデアソンは特別な時間ですが、こういう感覚を、どうやったら、普段の仕事の方で生かせるかということを、皆さん自分なりに考えてもらえば、または、持ち帰ってもらえば、本当に、ものづくりとか、将来の日本など、もう少しよくなるのではないかと思っています。

また、一緒に頑張りましょう。

日本電気株式会社 チーフデザインオフィサー 勝沼 潤 様

3日間のワークショップで、今日のプレゼンテーションに至ったと考えると、本当に、この限られた時間の中で、スピード感を持って、最終的に素晴らしいプレゼンテーションに結びつけられたと思います。非常に感動しました。この3日間のワークを通じて、素晴らしい気づきを、みんな見つけたと考えています。そこが1番大事なところです。

各チームの気付きが面白いということと、その気付きが、ちゃんとユーザーとの対話を通じて、その本人も気がついていないような本質的な欲求にちゃんとアプローチしているという、その姿勢、そこがやっぱり今回のこのワークショップ全般を通じて非常に素晴らしかったと考えています。

そもそもデザインとは、いかに本質にアプローチして、そこから課題解決の手法やコンセプトに狙いを澄まして、それを最終的に魅力的に表現する、この行為そのものがデザインだ、という風に考えることができます。皆さんはこの3日間を通じて、その本質的な欲求にしっかりアプローチしていったという姿勢が、本当に素晴らしかったなと思います。

この気付きが、さらに、世界にむけて、もっとインクルーシブな考え方、インクルーシブな社会をどう作っていくかという観点で考えてみると、世の中が気づくようにすることだと思います。今回このワークショップに参加してくれた学生の皆さんは、今後の学びや様々な行動に活かしていってほしいですし、企業の若手のデザイナーには、戻った後の様々な企業活動に、今回の経験、気付きをうまく生かしていって、それをしっかり外に発信していくことで、このインクルーシブの社会を作っていくっていう、そのメッセージをちゃんと世の中に伝えていくことができるとよいと思います。

そういった意味で、今回のアイデアソンが、僕も含めて、大きな気づきや働きかけのきっかけとなるといいと思います。

コクヨ株式会社 執行役員 福井 正浩 様

参加企業として、本当に有意義で楽しい時間を過ごさせていただきました。

アイデアソンに参加された方々、リードユーザーの皆さん、とても面白かったです。毎回感じますが、こんなに新しい着眼点を見つけるために、本当に、皆さん工夫されていますし、アイデアがユニークで、ワクワクするようなものばかりで、とにかくよかった。

芝浦工大の学生さんが入っていただいたことで、また新たな目線が入ったと思います。

多様な人々が、 お互いの人格を尊重し合いながら、お互いの価値観を認め合いながら、その上で共感できるような解決策をみんなで出し合って、それを試して体験してくるというプロセスというのは、本当にものづくりの真っ当なプロセスです。我々メーカーが、この真っ当なプロセスを、もっと深く考えて取り組むことができたならば、世の中が、もっと豊かな、ワクワクするようなものになっていくと思います。我々が、それを学ばせてもらったと思います。

この活動を継続していただけるように、期待しておりますので、引き続きどうぞよろしくお願いします。

これまでの実績

参加実績企業一覧(50音順)

芝浦工業大学 デザイン工学科 生産・プロダクトデザイン系 エモーショナルデザイン研究室 教授 橋田 規子様のご後援

アイデアソンの開催にあたっては、2019年より、芝浦工業大学デザイン工学科、橋田規子教授にご後援をいただいております。2022年以降は、豊洲キャンパスの会場としてのご提供のほか、運営のご支援、また、学生の皆様にもアイデアソンにご参加いただいております。

橋田規子様のコメント

私は、デザイン工学科でデザインを教えていますが、大学内の授業、演習だけでは、どうしても調査段階のリアルな体験ができません。リアルな体験調査ができないという事は新しい気づきが少なく、アイデア出しもなかなか難しいです。

インクルーシブデザインアイデアソンでは、障がいのある方と共に行動することにより、多くの気づきとともに、その人の気持ちを直に感じることができます。人のエモーションを感じ取り、アイデアに繋げることができるこの機会は、学生にとって大変有意義であると考えています。

また、アイデアから製作物の成案までを、企業の若手デザイナーさんと一緒に考えていけることもとても魅力的な点で、今後も続けていきたいと考えています。

過去のアイデアソン

 2022年度

2022年9月15日(火):ワークショップ(チームビルディング、フィールド調査)
2022年9月16日(水):ワークショップ(チーム作業、グループ発表)
2022年9月17日(土):プレゼンテーション

 2021年度

 2020年度

2020年12月12日(土):オンライン ワークショップ(チームビルディング、気づきゲーム、ユーザーとのディスカッション、チーム中間発表、今後の進め方)
2020年12月23日(水):オンライン ワークショップ(グループ発表資料作成)、発表、まとめ

 2019年度